普段からコミュニケーションをとっていると子どもの様子がおかしいのにも気付きやすいです。
おかしいと思ったらどうしますか?
子どもに聞いて話してくれたら、まずその話を冷静に受け止めましょう。まずは、共感です。でも、一緒に熱くなって怒るのはダメです。「子どもの言葉をすべて信じる」とか「子どもの言う通りにする」のでは子どものために良くありません。子どもは自分に不利なことは言いませんから、すべてがその通りではないということを知った上で、しっかり受け止めることが大事です。その子の受け止めている感覚が、正しいとか間違っているとかの判断をしないで、まずは受け止めてあげましょう。そして、一緒に解決方法を考えましょう。「こうしなさい」ではなく、自分で「こうしてみよう」という意見が言えたら素晴らしいですね。自分の力で解決できたら、解決したと思えたら、子どもの大きな自信になります。
そのためにも、普段から対等な立場の人間として向かい合い、良いことを褒め、悪いことは叱る、言いたいことがお互いに言えて話し合える関係を作っておくことが大事です。
へこんでいる時に「あなたの方が悪い。」と言われても受け入れられないし、悪いところが許されてしまっても、周りと上手くやっていけません。良い関係を築いていれば、そこを修正しながら成長するためのアドバイスができます。
そして一番に、家族に支えられていると思うと子どもたちは安定します。困ったことがあっても考えられるのです。
でも、自分の子がいじめられていたり、クラスでいじめられている子がいたりしたら心配なのは当然です。子どもの様子がおかしかったら、すぐに学校に相談しましょう。自分の子の言い分だけでなく周りの子の言い分も聞く。どのような状況なのかを冷静に把握する。学校だけでいじめを何とかするのはなかなか難しいですから、みんなで解決しよういう姿勢で臨みましょう。周りの保護者や先生、みんなの力が必要です。子どもたちはみんなで育てるほうがいいのです。感情的にならずにどうすれば一番いいのかを話し合うこと、足並みをそろえることが大事です。
もし、担任や学校に不信感があるのなら、教育委員会やその他の機関を利用するのもありですが、くれぐれも感情的にならないでください。それは自分の子のために良くありません。どうしてもだめなら学校に行かないという選択肢もあります。でも、できれば周りの大人がしっかり支えてあげて困難を乗り越える力をつけたいものです。
一番大事なのは我が子が「どんなことがしんどいと思っているのか」をわかってあげる事なのかもしれません。