きぬさや自由帳

日々思うこと、旅日記、子育てのヒントなど

いじめは無くならないから・・・

いじめを解決するには

いじめは無くならないでしょう。教師としてそれは絶対考えておかなければいけないことです。そのうえで、それをどう解決するかを考えていかないといけません。

意外ないじめもありますが、多くの場合いじめっ子がいていじめられっ子がいる。という構図が多いのではないでしょうか。いじめられている子に手を差し伸べて、守ることは最初にしないといけません。でも、一度対策してなくなるようないじめは、ほぼありません。原因がもっと根深いもののことが多いのです。


今までの経験から言うと、いじめる側の子が持っている問題の方が大きいのです。たいていの子はいじめてはいけないということを知っています。でもいじめてしまう。それはその子自身に何か、抱えている問題があるからなのです。そこを解決しないと、いじめる相手を替えるかやり方が変わるかだけです。いじめている子に寄り添うような手立てが大事です。

もう一つ、いじめられている子の方に、周りの子をいらつかせる要因がある時もあります。本人はわかっていなくても、周りの子の思っていることがわからず、周りの子をイライラさせるような言動をとっていると、我慢できる子ばかりでないので、そのイライラがいじめという形でその子に向いてしまう場合があります。本人に自覚がないので、本人からすると自分は何もしていないのにいじめられるということになってしまいます。この場合は周りの子に理解を求めることが大事なのですが、受け入れられない子も出てきます。また、いじめられている本人に「周りの子はあなたのこんなところにいらいらしている。」と説明してもわからないことが多いです。保護者にも本人の行動の問題点と学級での指導を細やかに説明して、ご家庭でのサポートもお願いし、本人と周りの成長を注意深く見守るしかないと思います。


いじめはいつでも起こっていて、なかなかすっきりと解決できません。でも、その中に人との付き合い方のヒントがあり、自分理解のきっかけもあります。子どもにとってはそれも学習の一つなのです。「いじめがあるとダメ。」「クラスでいじめがあると教師失格」などと思っていると、いじめを隠したり認めなかったりしてしまいます。それは一番避けなければならないことです。


大人の中でも無くならないいじめ。「セクハラ」「パワハラ」なんて結局いじめですよね。子どもの中で起こらないわけがないのです。そこからいかに成長を促すかが周りの大人に与えられた課題だと思います。特に教師としてはそれを大事にしないといけないのではないでしょうか。ただ、一人でできる事ではありません。いじめる方もいじめられる方も根深いものがあることが多いです。保護者や学校全体の力を合わせて向き合うことが大事だと思います。