きぬさや自由帳

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秋の雑学(彼岸花)

田んぼの土手や川岸などに、真っ赤な花火の様な彼岸花が咲いています。彼岸花について・・・

彼岸花(曼殊沙華)

「ごんぎつね」のお葬式の場面の挿絵にも描かれていましたが、この時期子どもたちに彼岸花を描かせたりしませんか?縦長の画用紙に描かせると教室がいっぺんに秋らしくなるので好きでした。おまけに、絵の下手な私でも何となく絵になるんです、彼岸花は!

この彼岸花根に毒があることは知られています。でも昔は晒して毒を抜いて食べていたこともあるようです。また、田んぼのあぜ道や墓場に植えられていたのは、この毒を利用していたからだとか。害獣であるモグラが来ないように田んぼの周りの畔に植えました。直接モグラには効かないそうですが、エサのミミズが少なくなるので、結局モグラも来なくなるそうです。また、昔は土葬していたので、獣に墓を荒らされないように墓の周りにも植えていたらしいのです。

彼岸花は、急に茎が伸びてきて、パッと花が咲きますよね。葉っぱはないの?

花が咲いた後、よく見ていると葉っぱが生えてきます。そろそろ雑草たちは枯れる頃なので、彼岸花の葉はこれから春にかけて他の草と競うことなく光合成ができるのです。なかなか賢いですよね。

*稲刈りのあとの彼岸花

そして、一番不思議なのが、秋のお彼岸の頃になると急に花が咲き出すことです。花はどうしてお彼岸だとわかるのでしょうか?

彼岸花の場合は気温だそうです。夏の暑さを超えて涼しくなってくると花が目覚めるのだそうです。

気温以外で季節を感じる花もあります。よく知られているのが菊です。菊の花は秋を代表する花ですが、お花屋さんには年中あります。これは、菊は日照時間(日の当たる時間)が短くなると花芽を付けるという性質を利用して、人工的に日照時間をコントロールする(電灯で照らす)ことによって年中花を咲かせているのです。

気温や日照時間の変化によって、自分の都合の良い時期に花を咲かせているなんて、すごいと思いませんか。