きぬさや自由帳

日々思うこと、旅日記、子育てのヒントなど

屋久島旅行記(その5)


2日目の午後

いよいよヤクスギランドです。

ヤクスギランドという名前から、ちょっとテーマパークのようなところもあるのかと思っていましたが、一日目の白谷雲水峡と同じく、ただひたすら自然林の中を散策?トレッキング?するところでした。

海沿いの昼食場所から約2時間、山の中に入っていったところにヤクスギランドはありました。

ここでは1時間の自由行動でした。ヤクスギランドの中には0.8㎞(30分)~4.4㎞(210分)の五つのコースがあり、0.8㎞と1.2㎞(50分)のコース以外は登山道だそうです。

私たちは、30分コースか50分コースどちらにするか選ぶのですが、30分コースにはガイドさんがついて説明してくださるということで、白谷雲水峡での経験を生かして30分コースにしました。ただひたすら歩くだけではわからない!しんどい!

ふれあいの径と名付けられたこの道もアップダウンのあるなかなかの道でしたが、ガイドさんが木や草の名前、森の成り立ちなどいろいろな話をしてくださるのでゆっくりと楽しんで見て回ることができました。30分コースにして大正解!でした。

*木のトンネル


屋久島に行きたかった理由の一つが、私は教えたことがないのですが小学校4年の国語に「屋久島の杉の木」という教材があり、子どもが宿題で音読していたのです。その中に、「屋久杉と言われるのは1000年を超えたものだけ。」というようなことが書いてあり、それがすごく印象的でそんな杉を見てみたいと思っていたのです。

その後、江戸時代には屋久杉は貴重な建築資材として伐採されたということも知りました。江戸時代に伐採が進んだのによく縄文杉などが残ったものだと思っていたのです。ガイドさんから、建築資材(屋根の薄い平らな木)としてはまっすぐな割れやすい加工しやすい木が伐採され、曲がった木は伐採されなかったこと、また、加工しやすい部分だけを利用し、それ以外の部分はその辺に放置されたことを教えてもらいました。

今残っている1000年以上の屋久杉は、ほぼ例外なくいびつな形の幹なのです。だから助かったのか!そして、今は伐採できない屋久杉なのに工芸品として売っているのは、江戸時代に伐採されて使われないでそのまま放置された木を使っているのだそうです。普通の木なら100年も野ざらしにすると朽ち果ててしまいますが、屋久杉は成長が遅く樹脂を大変多く含んでいるので200~300年たった現在でも腐ることなく残っているのだそうです。こんな残材を「土埋木(どまいぼく)」というのだそうです。

*苔むした土埋木


伐採された木の切り株には新しい杉が生え、それらの小杉(1000年に満たない木)と広葉樹の間に放置された土埋木があり、苔むした幽玄の世界がありました。

そこからさらに20分ほど山の中に登ったところに最後のポイント「紀元杉」がありました。

*紀元杉


周りを一周出来るように遊歩道が作られ、ガイドさん曰く、「今、縄文杉は触れることができないけれど、この杉は触れられるし、車で来られるのでいいですよ。」とのことでした。

山をバスで降りてペンションまで・・・。

2日目が終わりました。     

つづく・・・。