男女平等の達成率で日本は116位
「男はいいよな。自分の好きなことができて・・・。」若い頃ずっーと思っていました。けれど逆に「女だから重い責任は来ないから楽だ。」と思ったことも。そして、教師というあまり男女の差が気にならない職業でよかったとも。特に教師は給与の面での差がないですから。
ドラマの中でも現実の社会でも、「男が女の上司の下に付くなんて」とか、「女は役に立たない」なんて本気で言っている方がいますものね。この順位は納得です。
ただ、よく考えてみると女は損と言いながら、男女が平等でないのが当たり前だと思っていた自分に気付きます。男女平等が日本で浸透しないのは日本人の中に男尊女卑の考え方が刷り込まれているからなのかもしれません。武家社会の昔から男と女のあるべき姿が具体的に示され、刷り込まれている。女は損でなく、実は男にとっても損だったのではないかと思います。
まず、「男だ。女だ。」と役割り分担することがおかしい。確かに性としての役割はあるでしょう、体格などは平均すれば男性の方が大きく筋力も強いでしょうが、あくまでも平均的なものです。ラジオで男女平等が進んでいる国では、男・女ということ自体が話題にならないということを聞いてなるほどと思いました。
この日本を変えていく上で学校の、教師の果たすべき役割は大きいと思います。大阪では約20年前に出席番号が男女混合になりました。でも、ついつい男の子だから女の子だからと考えている自分がいませんか?一番に変えなくてはいけないのは教師の考え方では。教師は男女のくくりでなく一人ひとりの子どもとして見る訓練をしないといけないと思います。そうすれば、性的マイノリティの子がいても心配することはないし、小中学校の9年間で教えていけば、子どもたちが大きくなった時、男女平等の考え方は当たり前になるはずなのです。教育にはそんな力がある!
もちろん、政治の力で制度を変えていくことも大事ですが、日本人の考え方を変えていくには教育です。
具体的には、まず先生が自分の中の男女平等でない考え方に気付くことです。「男の子なのによく泣く。」とか「女の子なのにガサガサする。」なんて思っていませんか。まず、思ったことに気付く。そこで考えてみることです。思った以上に先生の考えは子どもに影響しています。
この子たちが大人になった時、日本は何位なのでしょうか?それは、今の教育にかかっているのかもしれません。
一番良いのは世界中で男女平等が当たり前になって、こんな指標がなくなることなのですが。