きぬさや自由帳

日々思うこと、旅日記、子育てのヒントなど

個人懇談会前に

いじめ把握していますか?

懇談会で親が一番気にしている事がいじめられていないかでしょう。教師としても一番気にしていなくてはいけない事ですよね。

「いじめ」って本当にすごく難しい。いじめの定義は「本人がいじめられたと思うかどうか」なのですから、周りから見ていじめではないだろうと思うことでも本人が「イヤだ」と思えばいじめに当たるわけです。

例えば、名前の一部をもじったあだ名(山本さんをヤマサンと呼ぶみたいな)でも、本人がそう呼ばれるのがイヤであれば、周りが「いいあだ名やん。」と思っても、その呼び名で呼ぶのはいじめということになります。反対にいじめられているように見えるくらい周りから言われていても、本人が「いじられているだけ」と思っていてイヤではない時はいじめではないのです。

両方とも実際にいましたが、いじめられていると思わない子も、十分注意して見ていく必要があり、保護者にもお話しておいた方がいいですが、周りの子と嫌な事の基準が違う前者のような子は要注意です。どんなことが嫌なのか自分で言えるなら自分の口から、言えないなら保護者を通してでも聞いておかないと周りの子とうまくいかなくなってしまいます。

また、人には意地悪をするのに、自分がされるとすぐにへこんでしまう子も多いですね。保護者は本人がされたことしか聞かないので、いじめられた方だけを問題にしがちです。

普段から「人によってイヤなことが違う。だから、自分がイヤだと思うことをきちんと話すことが大事。」ということをクラスで話合わせたり、自分がイヤな事について発表させたりして言える雰囲気を作り、把握しておくことが大事です。また、「言えない子もいる。」こともわかってあげられるように育てたいですね。

問題が起こってからでは遅いので、早い目に手を打って、子どもの意識を変えていくことが予防だと思います。

懇談会では人間関係で気になる子の保護者には、「学校ではこの辺が気になりますがお家ではどうですか?」とこちらから質問した方が保護者にすると、見てもらっているという安心感が増すと思います。日々忙しいでしょうが子どもたちの人間関係、要チェックです!

*ハワイ:イオラニ宮殿