きぬさや自由帳

日々思うこと、旅日記、子育てのヒントなど

三内丸山遺跡と大湯環状列石

今回は縄文時代の遺跡です

前回の歴史博物館のつながりで2021年に世界遺産に登録された北海道・北東北の縄文遺跡群(北海道、青森、岩手、秋田)の中の三内丸山遺跡大湯環状列石のことについて。

昨年、阪急交通社の東北を巡るツアーに参加しました。コロナ下でもあり感染防止のため、ツアーと言っても、飛行機で仙台までの往復とホテル4泊がセットになっていて、レンタカーで自由に巡るというものでした。決まっているホテルからは少し遠かったのですが、折角行くのだからと三内丸山遺跡大湯環状列石もコースに加え、後は定番の中尊寺奥入瀬渓流、八幡平、角館などを巡ってきました。

三内丸山遺跡は縄文時遊館というテーマ館から広々と整備された史跡公園になっていていろいろな形の竪穴住居や大型掘立柱建物など見ごたえ満載でした。たまたま竪穴住居の保全のために煙でいぶしている作業をしていました。実際に使っていない建物を維持管理するのは大変なのだなどと思いながら興味深く見させていただきました。雨上がりだったのですが、長靴まで借りられる親切さ。無料のボランティアガイドさんに案内していただいたのですが、自分たちだけで見るより分かりやすく効率よく回れました。また、縄文時遊館も楽しく見学できました。半日くらいゆっくりしていたいところでしたが、予定を入れすぎていたので、3時間くらいで切り上げました。

こんな山の中腹でおまけに東北なんて寒いところで狩猟採取に頼る人たちが、長い年月定住していたなんてなぜ?と思っていたのですが、縄文時代には温かく海水面が今より高くすぐそこまで海が来ていたという説明に納得。何となく教えていた縄文時代が1万年以上続いていて日本中に広がっていたことの実感がわきました。そして、地球の寒冷化に従って集落がすたれていったことも。ちょっと知っていたつもりでも実はほとんど知らないことに驚くとともに、知っていれば授業で伝え方が違ったかもと思いました。

そして大湯環状列石。何のためにこれだけの石を集めてこんな形に置いたのか?古代のロマンを掻き立てられる遺跡でした。

いつも思うのですが、「百聞は一見に如かず」教師にとって旅行していろいろな物を見る、経験することは研修だと思うのです。子どもたちに伝えるときの伝わり方が違う!学習に直接関係しなくても広く見分を広めることは指導者として役に立つと経験からも思います。機会があれば是非実際に見に行ってください。

 

三内丸山遺跡大型掘立柱建物

大湯環状列石