きぬさや自由帳

日々思うこと、旅日記、子育てのヒントなど

小学校入学前に(食事編)

給食対策

小学校に入るとほとんどの学校で4月中に給食が始まります。多くの子が給食を楽しみにしていますが、中には給食がイヤで学校を行き渋る子もいます。そこで、少しでも給食が好きになるように、プレッシャーはかけないでください。「○○できなかったら給食の時困るよ!」などは厳禁です!


食事に時間がかかる子は時間内に食べられるように慣らしておくこともいいことだと思います。時間が少なすぎるとおっしゃる保護者の方もいらっしゃいますが、学校ではゆっくりと時間をかけて食べさせてあげるだけの時間がありません。20分から遅くても30分くらいで食べ終わらないと休み時間や掃除の時間になってしまいます。普段からそれぐらいの時間で食べ終われるのか見ておいください。遅いようであればタイマーを使ってみるとか、量を減らすとかして朝食や昼食時に練習しておきましょう。


また、好き嫌いの多い子は食べるのが遅くなることが多いです。できるだけ好き嫌いは直した方がいいですが、なかなか直らないと思います。それでも、嫌いな物でも一口は食べられるようにしておきましょう。料理の見た目だけで食べるのを嫌がる子が結構多いです。食べてみたらおいしいと分かったりします。お家でも一口は必ず食べさせましょう。また、この時期できるだけ普段と違うものを食べさせてみるのもいい練習になります。その時は、大人が美味しそうに食べることが大事です


普段からたくさん食べてくれる子は心配ないのですが、食の細い子もいますよね。そんな子は特に心配だと思います。まず、自分がどれだけ食べられるのかを知っておくことも大事です。最初から少なくしておくなど、普段から食べ残しをしないように練習してみてください。また、担任が決まったら話しておく方がいいでしょう。給食がイヤで学校に行きたくないという子もいますので、そういうことを避けるためにも、多く食べることは無理でしょうが、時間内に自分が食べれる量を食べることができるようにしておきましょう。そして、学校との連携です。

大事な朝ごはん

もう一つ、朝ごはんをきちんと食べる習慣がありますか?ときどき朝ごはん抜きで来てしんどくなる子がいます。早起きをして朝ごはんをきちんととってくるのは、学校生活を楽しく送れる大きな要素です。

「早寝、早起き、朝ごはん」と言われますが、大人はどうであれ、子どもにはそんな習慣をきちんと身につけさせてください。春休みの朝起きるのが遅くならないように、「早寝、早起き、朝ごはん」の練習をしておきましょう



小学校入学の前に

3月は別れの季節、卒業卒園がすぐそこに。そして、その後には新入学の4月です。新入学を控えている保護者の方は、期待半分、不安半分でしょうか?特に初めて入学を体験するご家庭では心配の方が多いかもしれません。でも、親の方が不安になると子どもはもっと不安になります。みんな経験することです。心配はいりませんから、「なんとかなる大丈夫!」としっかり心に言い聞かせて、子どもを安心させてください。

中学や高校はもう親の手を離れているので、ある意味心配しても仕方ないところが多いですが、小学校の入学はそういうわけにはいきません。保育園や幼稚園とは違うところも多いのです。

そこで、入学までに今からしておけることを紹介します。

まず、学校の通学路の確認と練習です。通学するのが不安では学校自体が行きたくなくなってしまいます。今から学校に通う練習をしておきましょう。遊び感覚で、幼稚園の行き帰りに、休みの日の散歩に、親子で歩いてみましょう。幼稚園はバスでというお子さんも多いでしょうから学校までの道を歩いておくことはとても大事です。また、大人の目でも通学路の危ないところを確認しておいてください。


次に、幼稚園や保育園でも多分してくれていると思うのですが、自分の名前が読めて書けることはできればしておいてほしいことです。今ほとんどの子が入学前に文字をどこかで習っているので、書けない子は少ないです。それだけにできないと取り残された感じがします。早くできるのがいいわけではありません。小さい時からできる子は書き順などが間違っていることもありますし、急ぐことはないですが名前は読んで書けた方がいいです。

また、名前を呼ばれて返事ができるとか、自分の気持ちを伝えられるなどは、お家でも遊びのように(学校ごっこ)慣らしておきましょう。普段幼稚園や保育園でできているのであれば心配いらないと思います。


それと、着替えが自分でできますか?体操服に着替えたり、検診があったり、学校で服を脱いだり着替えたりすることが多いです。自分で着替えてきちんと畳んで置いておけるように今のうちに練習しておきましょう。朝起きた時に自分で服を着て、パジャマをたたむ。そんなことを習慣づけておけば学校に入ってから心配することはないです。自分で服の用意を前日にできればもっといいですね。


子どもたちも学校に入るのを楽しみにしていることだと思います。いろいろと「しなくちゃダメ」が多くなると入学前からしんどくなってしまいますから、あくまでも楽しく準備することが大事です。できていなくても心配ないので、大人も楽しみながらゲーム感覚、遊び感覚でいろいろな習慣を身につけさせてください。

 

西国薬師四十九霊場巡り ラストスパート3

元興寺


朝から久米寺橿原神宮とまわって、元興寺へ。30分ほどで着くはずが、二つの元興寺に惑わされ、やっとの思いで元興寺に到着しました。500円の拝観料を払って中に。この元興寺世界遺産のお寺です。入り口はそんな風に感じられないのですが、中に入ると見どころがたくさんありました。

まず、このお寺、蘇我馬子が飛鳥に建立した日本最初の本格伽藍を持つ法興寺飛鳥寺)を平城京に遷都した際移築したものだそうで、国の重要文化財の東門は東大寺の西南院にあったものを移築したものです。


ただ、元興寺は度重なる罹災で伽藍の大半はいまの「ならまち」の下に埋もれているそうで、すごく大きな寺院だったようです。

この説明を読んでいて、平城京を見学に行った時に説明してもらったことがよみがえりました。古の時代は遷都する時には多くの建物を移築したのだそうです。柱から瓦に至るまで。まさに、今流行のSDGsですよね。

そして、この寺院の見どころの一つが、日本で一番古い「古代瓦」が見られることです。屋根をよく見るといろいろな色の瓦があるところがあり、その中の黒や茶色の瓦が1400年前飛鳥時代の瓦なのだそうです!つまり、移築前からの瓦!すごいですよね。今の瓦は50年もしたら吹き替えないといけないと言われるのに・・・。古い瓦と新しい瓦を混ぜて使うなんて、なんてエコ。

*古代瓦


国宝の「極楽坊禅室」や「元興寺東室南階大坊」
境内にある石塔や石仏群、かえる石など見どころもたくさんあります。古代瓦が見やすいポイントもわかりやすく示してくれています。世界遺産だけあって見どころ満載でした。前に大きな駐車場がありますので間違えないでください!


ラストは興福寺

五重塔


最後に猿沢池の横を通って興福寺へ。興福寺奈良公園の中にあり、猿沢池から望む景色は奈良を代表するものなので一度は見たことがあるのではないでしょうか。五重塔を含めた伽藍はこれも飛鳥から移築されたものでしたが焼失と再建を繰り返しているのだそうです。現在も再建がなされていて、中金堂は平成30年に落慶された美しい朱塗りの建物です。国宝の東金堂、五重塔、三重塔、北円堂以外にも重要文化財の建物も多いお寺です。正に奈良を代表するにふさわしいお寺です。また、教科書にも載っている阿修羅像も所蔵しています。

*東金堂

今回はあまり時間がなかったので、薬師如来のおられる東金堂のみを拝観して、御朱印をいただき、周りを少し散策しただけでした。

西国三十三か所でも行くことがあるので、その時はゆっくりと時間を取りたいと思っています。

四十九の薬師如来を巡る旅はこれにて満願。お薬師さんのご利益で健康に過ごせたらありがたいなあと思いながら、最後の西国四十九薬師霊場巡りの旅を終えました。

*中金堂

 

今日はひな祭り

3月3日はおひな祭りです。

日本にはいろいろな季節の行事があります。四季があり、その季節に合った行事がそれぞれの季節を彩ってくれています。おひな祭りは女の子の健やかな成長を願ったお祭りで、一般的にはおひな様を飾って、ちらしずしやハマグリの潮汁の定番料理に、菱餅、ひなあられ、白酒、桃の花や菜の花をお供えところが多いようです。

*桃の花と菜の花


最近はあまりしないのかと思っていたら、先日ニュースで大阪、船場の人形屋さんで初節句雛人形を選ぶ人の特集をしていて、今でもひな人形が購入されているんだなと思いました。やはり、子どもの健やかな成長を祈る心は変わらないのですね。

お家にあるひな人形を毎年飾っていますか?

例えば男の子の節句の武者人形はずっ~と飾っておけるのに、ひな人形は2月の立春からひな祭りまでの期間限定で、出すのも片付けるのも大変です。おまけに飾る場所もその時だけ必要です。

うちには女の子が二人います。上の子が生まれた時、初節句に私の両親がおひな様を買うというので、私は要望を出しました。「仕事をしているし家も狭いので、ケース入りのものがいい。」と。両親はどうも段飾りが買いたかったようなのですが、私の要望を受け入れてくれました。

親王飾り


私が生まれた時に買ってもらったおひな様はケースの中にガラス棚がしつらえられた小さなおひな様でした。それでも、母の手伝いをして出すのが面倒くさいと思っていたので、大きな段飾りならきっと出さなくなると思ったのです。おまけに婚期が遅れないようにひな祭りを過ぎたら早く片付けなければならないなんて・・・。ムリ!

また、下の娘にはひな人形はいらないと言いました。二つあっても・・・。すると、代わりに木目込み人形を作ってくれました。これならば出し入れしなくていいので楽ちんです。

*手づくりの木目込み人形


ということで、我が家では親王飾りのおひな様を毎年出しています。一応仕事をしていた時も、出すのが遅い年もありましたが、毎年きちんと出していました。(自分で自分をほめたい!)。一年に一か月しか見てもらえないお雛様なのに、しまったままにするのはかわいそうに思うので、毎年頑張っています。なかなか子どもは手伝ってくれませんが・・・。

そして、今私のお雛様もうちに来ています。結婚以来30年近く実家で母が出し入れしてくれていたのですが、その母が老人ホームに入ったので今は私の家に。数年前ケースが割れてしまって一度は親王飾りと同居してもらっていたのですが、あまりにぎゅうぎゅうなので、ネットでプラスティックのフィギア用のケースを購入し、ひな壇に作り替えました。少し狭いのですがこれなら、親王飾りの隣に置けるのです。

*私のおひな様


今年もお寿司を買ってきて白酒の代わりに日本酒を飲んで夫と二人のひな祭りを楽しみます。そして、元気なうちは毎年おひな様を出してあげたいなと思っています。

*段飾りの代わりのタペストリーと扇のおひな様、ハマグリの中の小さなおひな様
この時期、男の子の「端午の節句」である「子どもの日」は祝日なのに、女の子の「桃の節句」「雛祭り」は祝日でないのはなぜ?やはり男尊女卑なの?と思うのは私だけでしょうか?

西国薬師四十九霊場巡り ラストスパート2

橿原市久米寺から奈良市内の元興寺

カーナビをセットして出発!元興寺は「ならまち」にあります

奈良市内の古いたたずまいを残す「ならまち」はとても有名な観光地なのですが、私は行ったことがなかったのです。今回はあまり時間がなかったのでゆっくり散策は無理だろうと思っていたのですが、思わぬ形で散策することに・・・。

*ならまち界隈


「ならまち」付近に到着するとカーナビが次の道を右折という指示。ちょっと細いけど・・・。人も結構いるし・・・。パンフレットによると駐車場有になっていたので、右折して「ならまち」の中へ。人を避けながら最徐行で進んでいくと「元興寺」の門が。でも、車が入れそうにありません???違う通りにあるのかもと次の筋を右折、ゆっくり進んでも駐車場らしきものがない!降りて見に行ってもない!仕方ないのでもう一度戻ろうと思っても、なにせ道が細いしあちこちが一方通行。「ならまち」が観光地であることを痛感しながら、趣深い細い通りを観光客に迷惑をかけながらぐるりと一回り・・・。やっぱり駐車場はない!仕方がないので、極力迷惑にならないように車を停めて私一人でお寺に走りました。門を入ってこじんまりした境内から本堂と思しき所でベルを鳴らし、御朱印をお願いすると・・・「それはうちではありません。」?!

ダッシュで車に帰って夫に伝えるとカーナビをセットする時「元興寺」が二つあったというのです。「どちらも同じような住所なので一緒と思っていた。」な・な・なんと同じ漢字の「元興寺」は「ならまち」に二つあるのです!


ゆっくりと「ならまち」の迷路から抜け出しもう一つの「元興寺」へ。「ならまち」の迷路に懲りた私たちは、少し広い道に面した駐車場に車を停めて歩くことにしました。三つ目の興福寺もすぐ近くだったのはずです。

駐車場を降りると大きな「元興寺」の案内板が。最初にここを通っていたらあんなことにはならなかったのに・・・と思いながらやっとの思いで「元興寺」に到着したのです。後で見たら最初に行った「元興寺」は薬師霊場の「元興寺」と目と鼻の先。もう少し進んでいたら見つけられていたのか・・・。そして、元は同じ寺だったとか・・・。


おもわぬ「ならまち」の探索でしたが歩いて散策するにはすごく良さそうなところでした。立ち寄ってみたいお店がいっぱい!今度はゆっくり「ならまち」を歩いてみるのもいいなあと思いました。その時は女友だちとの方がいいかも。

元興寺での参拝は・・・・。つづく

西国薬師四十九霊場巡り ラストスパート1

西国薬師四十九霊場巡りもいよいよあと三つを残すのみ

2023年の初めて西国三十三か所をスタートさせたので、薬師巡りを締めくくっておこうと急いで残る奈良の三つのお寺に行くことにしました。

残っているのは、奈良市内にある4番興福寺、5番元興寺橿原市の7番久米寺です。この三つのお寺を一日で回るべく、1月9日成人の日に出かけました。

久米寺


まず向かったのは橿原市久米寺です。橿原神宮の線路を挟んで対岸にあるお寺ですが、入り口が・・・。

カーナビ(性能が良くない?)が「目的地周辺です。」と案内を終えたところは、人の入る小さな門で駐車場はなく、少し向こうに空いているところが見えたので駐車場かと思い細い道を進むと「え~、線路で行き止まり!」。少しの空き地でUターンして、おそるおそるお寺に沿って行くと曲がった先にやっと駐車場のある山門がありました。😅


久米寺は落ち着いたお寺で、静かな境内にはまだ初詣のテントなどが残っていました。多宝塔などの立派な塔頭に大きな木、地域の人に信仰されているお寺という感じです。お参りをして御朱印をいただいたあと、車をそのままにして、橿原神宮に行くことにしました。


線路を超えて住宅地を少し進むと橿原神宮の入り口に。祝日ということで結構初詣の人で賑わっていました。とても大きな神社で入り口の鳥居から玉砂利の道を進んで行くと開けた場所に出るでました。大きな絵馬の横を通り中に進むとそこに拝殿が。


お参りを終えて、お隣の神武天皇陵まで歩きました。森の中の道を10分ほど歩いたでしょうか。神武天皇陵の入口へ、そこからまた5分ほど歩いて陵の拝所に。森の中に小川(堀)が流れ、森を抜けるとまた大きな森が現れたという感じです。パワースポット的な神秘的な雰囲気を味わえました。ただ、玉砂利はとても歩きにくい・・・。疲れました!


車道沿いを歩くのも・・・なので同じ道を森林浴しながら元に戻って行きました。来るときは車で通って来た道で橿原神宮まで来たのですが、近道がありそうなので住宅地の中を進むと線路に小さな遮断機が。久米寺の裏門と直結している遮断機でした。ちょっと珍しい!と線路から写真を撮りました。(いいのかな?)


次は元興寺です。・・・つづく・・・

離島留学ができたなら

子どもは環境を選べない

ある朝、ラジオで「離島留学」の話をしていました。山村や離島などに移住して、又は子どもだけ預かってもらって、小中学校に通う制度というのはかなり前からあるのは知っていました。

過疎地では子どもが減少して学校の維持が難しい一方、都市部では都会にはない自然に囲まれたところでの教育に魅力を感じる親や子どもがいるという、お互いのニーズを満たした取り組みです。

大阪城

そしてこれは、いろいろな意味ですごくいいことだと私は思うのです。今までの経験から、もっと少人数でのびのびとした学校生活を送ることができれば、もっと自分を出せるはずなのにと思う子もいましたし、環境を変えたら自立できるのではと思った子も。

子どもは自分の成育環境を選べません。でも、できるだけその子に合った環境で育つという選択肢を提供出来たら、救われる子がいるのではないかと思ったのです。植物が好きな子、動物が好きな子、物を作るのが好きな子などいろいろな子がいます。どんな環境下でも自分を出せる子は良いのですが、大勢の中では自分の良いところも出せない子もいます。そんな子にはもっとゆとりのある所だったら自分を出しやすいのではないかと。


また一方、いろいろな所で後継者不足も言われています。これも、都会の中で生活していると目にふれない知ることのない仕事が多いように思います。都市部の多くの子どもたちには職業選択の選択肢にも入っていないのです。でも、そんな仕事が合っている子もいるはずなのです。

子どもが自分に合った環境で育つことができるのは、満足の行く職業を選んで自分らしく生きていく助けにもなるはずです。


今日本で海外のインターナショナルスクールの開校が増えているそうです。少人数で自由なカリキュラム、体験や対話、主体性を重視した学校で、本当に面白そうな学校だと思うのですが、庶民の通える学費ではありません。

いろいろな地域があり多様性のある日本で、きっとどこかにその子に合った教育環境があるのではないかと思います。お金がかからずに自分に合った教育環境が選べる、そんなことが出来たらいいなと思います。


子どもだけでなく、家族で自分たちにあった環境で生活できればもっといいですよね。
その土地で自分に合った職業につけて子育てができる。それも日本全国の活性化にもなると思いませんか。

今の環境が合わない子のためのいろいろな制度や選択肢ができてほしいです。みんなが自信を持って大人になれるように。